雷鳴山の迷宮第4回(D&D4E)

(注意!)公式シナリオ「雷鳴山の迷宮」のネタバレが多大に含まれます!

 

 

前回までのあらすじ

 

角砦は2つ攻略された。

冒険者達は倉庫をセーフハウスにして、捕まっていた村人たちとすし詰めになりながら大休憩を取る。

その間にアドルは冬越村のパドレイグ卿に呼び出され、離脱。アドルの紹介でウォーロードのヒノが角砦を訪れていた。

ゲルノクは忘れ物(自分)を取りに行っていたが、角砦をウロウロしていたヒノを誘いパーティと合流した。

ゲルノク「あんたも冒険者かの、ワシらのパーティに来ないか、なぁに気さくな奴らじゃよ。」

ディッピードロ「私、眠いからしばらくここにいる。」ということでお休み。

アンク「ディッピードロのことだから、村人をこき使ってそう。」

ゲルノク「無いとは言い切れないな……。」

DM「料理とか作らせてそうだよね。」

 

 

メンバー

 

アンク

ドラゴンボーンのファイター。脳筋派の急先鋒だったが、レベルアップを繰り返すうち、武勇の制御役みたいになった。次回のレベルアップでもパワーを再訓練の予定。でも、技能の関係で取れる行動は脳筋

 

ゲルノク

ドワーフのパラディンというベタな冒険者。硬い。地味にダメージが出る。忘れ物を取りに行っていたが、途中で冒険者を拾って帰ってきた。「ワシだーっ!!」

 

ヒノ

ヒューマンのウォーロード。コマンダーズ・ストライクとウォーフラッグで味方を支援する強襲型ウォーロード。自分で攻撃するのは苦手。身に受けたスペルスカードを取り除く為に冒険をしている。

 

ニスロク

ヒューマンのウォーロック。マスター・オヴ・エルドリッチ・ブラスト。何だかんだでエルドリッチ・ブラストが強くなっちゃっただけで他の魔法が使えないわけじゃないの。敵を呪ってはヌルヌル(一時的hpを獲得)してる。

 

マーノ

もはや世間知らずとは言わせない。私が世間だ!のヒューマン・ウィザード。前衛じゃないのに、とりあえず〈隠密〉を振っておく。知識系の技能もとりあえず聞いてみる。今回は割とみんな活発だったので、ヘルプ的な発言は少なかったね。

 

 

ディッピードロ 

ティーフリングのクレリック(アイウーン)。知識(金)を求めて今日も探索家業。だが、中の人がお仕事に行ったのでお休みなの。

 

 

  

北砦の施錠されていた扉を開け、5ft幅の狭い橋を通り、西砦へと移動した。

ものさみしい廊下へと出た冒険者たちは、大きな扉を避け、小さな扉へと聞き耳を立てる。

DM「鎧の擦れる音が聞こえる。」

「何かいるな!」「何かいる。」

アンク「いるってわかって、じゃあどうするんだという話だよ」

ここで<隠密>と不意打ちの確認。

ニスロク「18!」

アンク「10!10は無理な気がする」

DM「ごめん気付いた。誰かいるというのは気付くが、侵入者かどうかまでは気づいていない。」

結局、扉を蹴破りドゥエルガルの衛兵とシーアージと遭遇開始。

ゲルノク「これ、悪いドワーフなんですか?」

アンク「悪いドワーフです。」

ゲルノク「あいつめ……。」

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ドゥエルガル「何者だ?お前らは」

ゲルノク「ワシだ!ワシがドワーフじゃ!」

ドゥエルガル「ドワーフだと!殺せ殺せ!」

 

ゲルノクのボルスタリング・ストライクから戦端は開かれた。

ヒノ「コマンダーズ・ストライクでゲルノクに近接基礎攻撃させる。」

ゲルノク「ワシだ!もう一回ワシだ!」

 

シーアージはフリー・アクションで叫ぶ。

シーアージ「おおい!誰か来てくれ!」

隣でガチャガチャ聞こえる。どうやら増援のようだ。

そして、味方を巻き込んでブリムストーン・ヘイル。

DM「出目は…1、2、

 

…20(味方のドゥエルガル)」

シーアージ「すまなかったあ!そんなつもりじゃなかったんじゃあ!!」

 

衛兵とアンク、ゲルノクの前衛コンビが交戦。

衛兵「お、ディバインチャレンジが来てないな!」

DM「アンクに!例によってウォーハンマー!出目1では……ダメだね!」

 

ニスロク「呪いつつ、エルドリッチブラスト。」

DM「命中。」

ニスロク「あ。」

DM「ダメージ最大じゃないですか!」

 

DM「集まって来たから、シーアージは『ウェイブ・オヴ・ディスペアー。」

ここで、敵味方まとめてダメージが入って幻惑と減速。

 

次のラウンドになって隣の通路で見張りをしていたドゥエルガルの衛兵が駆けつけ始める。

DM「戦力の逐次投入はダメだと…。」

しかも入り口付近にはアンクが立ちはだかっている。

ヒノ「アンクが良い位置に。」

DM「この砦狭いから詰まるんだよ…。」

 

PCたちの幻惑のセーヴはバタバタ成功して行く。

(セ・終)なんて効果無いようなもんですよね。

 

ヒノ「やること無いな……標準アクションを使って旗を立てます。」

爆発5の範囲内の味方はダメージに+1アイテム・ボーナス。なんだそれ…。

 

アンクとゲルノクのマーク回しでドゥエルガルがジワジワ倒されて行く。

ヒノ「コマンダーズ・ストライク。」

アンク「あ、ゴメン、出目4。」

ヒノ「コマンダーズ・ストライクは出目良くないねえ。」

そんな場面もあったものの結局、ジワジワダメージを与えられてドゥエルガルは沈黙。

 

遭遇が終わり、次の扉を開け、廊下を見ると、ドゥエルガルが橋の防衛に置いていた弓人形が。

一同「どうするかな」

ニスロク「部屋を探索します。」

アンク「部屋にボタンとか無い?」

解除のヒントを探していたようだが、何にも設定されてないのよね。

 

結局、部屋から出てきたのは、ランダールの隠し財産。

ゲルノク「ワシが走っていって叩き壊すか。」

アンク「殴る。(失敗)マーク!」

しびれを切らした前衛が走って行って殴り始めた!!

DM「無機物にプレッシャーをかけるドラゴンボーンか……。」

ニスロク「脳筋ぽくていいんじゃない?」

 

ニスロク「13!反応。」

DM「避けた。」

アンク「反応するのぉ?!」

DM「するよ!動いてるから。」

なんだかんだあって叩き壊された。

ゲルノク「結構ダメージ喰らってしまった……。」

アンク「さっきは喰らわなかったのに……。」

 

弓人形を倒し、おそるおそる出てみると廊下にはミノタウロスの石像が置いてあった。

ニスロク「その石像は動く?」

DM「(?)動かないようだ。」

ニスロク「動かない?動く様子も無い?」

DM「動かないよ、そんなに動く石像に悩まされたっけ?」

アンク「結構あるよ。」

ニスロク「石像を壊したことはあった。」

今更だが、シャドウフェル城のトラップ部屋かな……。シャドウフェル城のトラップ部屋はトラウマ作り過ぎだ。

 

次の部屋の入り口に耳を付けると巨人語が聞こえてきた。

DM「巨人語がわかる人?」

マーノ「儀式をすれば10分後にわかるけど。」

ヒノ「その頃には会話終わってるよ。」

 

アンク「どうする?」

ゲルノク「ワシがノックしようか?ドゥエルガルと思わせて……まぁ、面倒だから戦いますか。」

ヒノ「ダメだよ、面倒だから殴りこむとかは(笑)」

 

結局、殴りこむことになりましたが。

 

部屋に乗り込むと、オーガ(奴隷)とオークが見張りをしていた!

彼らは暇つぶしに談笑してたのだ。

オークにHP回復のパワー着けるのやめてくれませんかね。使いずらいから。

オーガは殴るくらいしかやることは無いが、ダメージダイスはデカいぞ!

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冒険者たちは、自分たちの役割と仲間の行動にあわせての動き方がうまくなってきたなぁという打ち合わせがここで入ってた。

 

開幕一発目はアンクのドラゴンブレス。

全員に命中してマーク。

ゲルノクがオーガの攻撃を受けるものの、厚いACとアンクのマークに守られる。

アンク「ドラゴンブレスなんて久しぶりに吐いたよ。」

 

そして、打ち合わせしていた内容がここで披露された。

マーノ「スリープ。負荷のオーブでセーヴに-3」

え、ええー?!

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DM「寝た。」

オーガが寝るなり、ダメージの大きいパワーを叩き込み始める冒険者さん。

オークもついでに叩かれる。

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DM「死んだ……。」

ゲルノク「サヨナラ!」

前回もこんな事あったな。

 

遭遇が終わりついに5レベルまで上がる経験値を貯めた冒険者たち。

マーノ「レベルアップは…大休憩?」

DM「大休憩かな。」

ここで大休憩を取るか悩む一同。

大休憩を取ってから2遭遇しか経過していないのでちょっとペース早いな。

ヒノ「大休憩の時間って?」

DM「6時間。」

時間を聞くとあきらめ、小休憩だけ取って探索を進める冒険者たち。

 

次の部屋は浅浮彫で飾られた回廊だった。

DM「ミノタウロスがドワーフを襲撃し砦を蹂躙する様子。」

急に出てきたクライマックス感に行き先に迷う冒険者たち。

DM「扉の一つは青銅製で、ミノタウロスの飾りがしつらえてある。」

ヒノ「ここはヤバそうだ。」

アンク「ここは後にまわそう。」

結局、隠密を振り、ヤバい感じのする扉は避けて探索。

扉越しに歯擦音(しさつおん)の多用された会話が聞こえてくる。

A「どうやらこいつは俺の事が嫌いらしいぜ兄弟」

B「目玉をくり抜いてお仕置きしてやりゃあ、きっと好きになってくれるぜ兄弟」

スパインド・デヴィルの会話を聞き、村人の閉じ込められていた部屋に飛び込む!

 

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ポスターマップ出現!

ニスロク「(貯水槽を見て)お風呂だった。」

お風呂じゃありません!

 

DM「ドゥエルガルのシーアージだったヤツはフラマースという名前がついている。」

もうちょっとフラマースのロールプレイしてやるんだったな。

マーノ「私は遭遇毎は打ち尽くしてしまいたい。オーブの焼夷弾。」

焼夷弾は空振りだったが、これを合図に遭遇開始。

フラマース「ブリムストーン・ヘイル!」

ニスロクを除いた味方とドゥエルガルの衛兵を巻き込んで、ダメージを与え、打ち倒す。

フラマース「んじゃ逃げるわ。」

 

スパインド・デヴィルの攻撃は、反応狙いのため、アンクにジワジワダメージを与えこんでいく。

ヒノ「標準を移動アクションに変えてアンクに移動してもらう。」

アンク「立ち上がった。でも、減速中。ゲルノクの回復はどれくらい残ってる?」

ゲルノク「1日に12回使える。」

DM「12?!12?!」

調べたら【判断力】修正値だった。

DM「1日に2回だね。」

ヒノ「じゃあ、アンクにインスパイアリング・ワード。」

 

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ニスロク「アザーウィンド・ストライド。敵の中心に突っ込んでいって爆発2にダメージ。」

DM「d10振っとるやん。(本当はd8)」

ニスロク「お、間違い。あ、こいつは呪いつつ。」

ニスロクは前に出てきたかと思うと衝撃波を出して戻って行った。

 

スパインド・デヴィルの振りまいてる減速が絶妙に冒険者たちを苦しめる。

ゲルノク「移動アクションで立ち上がって、標準アクションでチャージ(突撃)。」

2マス動ければチャージできるんだよね。

何故かセーヴがバカスカ抜けるのがスゴイな。

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フラマースの催涙ガスが炸裂して、またも冒険者にステータス異常。

盲目に。PCに勝つには暴れ役と制御役の連携が不可欠なんやな。

 

ニスロク「衛兵にエルドリッチ・ブラスト。」

DM「死んだ。」

ニスロク「やったね、ヌルヌルするよ。」

DM「もはやヌルヌルが代名詞となりつつある。」

 

アンク「うーん、ここにいると困るな。機会攻撃カモン。」

DM「何を!ウォーハンマー!出目2では…ダメだね。」

アンク「スパインド・デヴィルに攻撃。マーク!」

DM「逃げるよ!」

アンク「逃がさないよ!」

 

DM「スパインド・デヴィルは、シフトしても殴るんだよね?」

アンク「殴るよ。」

DM「じゃあ、普通に移動する。」

アンクの機会攻撃は失敗。この日のアンクは本当にダイス目が悪い。

DM「レイン・オヴ・スパイン。」

アンク「HP15。」

DM「(アンクのことを)倒せるはずなんだけどな……。」

 

そして位置どりが微妙になり悩むヒノ。

ヒノ「自分で攻撃するのは得意じゃないんだけどな。」

アンク「旗を立てるにしても、敵の近くに行って欲しいんだよね。」

ヒノ「(DMに)遠隔じゃなきゃ、機会攻撃は無いんだよね。(DM「遠隔じゃなきゃね。」)スペルスカードの能力で、間合いを伸ばします。」

一同「スペルスカードって何?」

ヒノ「呪痕の…呪いがかかってて。」

DM「あの、もののけ姫でいうアシタカ。」

一同「「あー。」」

スゲー納得された。

でも、呪いの力でパワーが上昇するって、まんまアシタカのイメージだよね。

アンク「中二病だ。」

ゲルノク「中二病なんだ。」

ヒノ「中二病だよ!左手に設定したよ!」

 

ヒノ「じゃあ、フラマースを殴る。」

DM「もうちょっと何か乗らないか。」

ヒノ「じゃあ、ヒロイック・エフォート。」

DM「命中。」

ヒノ「じゃあ、ダメージ。んで、フラマースと場所入れ替え。」

一同「オー!」

DM「ええー?!何が起きたの。」

みんな心の底から感動しとる。

DM「フラマースは何が起きたか分からないという顔でドゥエルガルの衛兵の横に出る。」

 

DM「フラマースは前によってきちゃったから。」

アンク「ウォーハンマーだろ?」

DM「ウェイブ・オヴ・デイスペアー。」

アンクとゲルノクをねらって範囲攻撃するも、アンクとスパインド・デヴィルにのみヒット。

DM「命中したオトモダチは、12の〈心理学〉じゃなくて……。」

ニスロク「[精神]?」

DM「そう、それね。あと幻惑。」

しかし幻惑くらいでは攻撃の手は止まらない。コマンダーズ・ストライクが飛び、攻撃が続く。

アンク「19AC。」

DM「19では当たらない。」

ニスロク「重傷だと攻撃あがらなかったっけ。」

DM「(PHBを確認して。)重傷の間、攻撃ロールに+1のボーナス。」

アンク「やった!」

ドラゴンボーン強いなぁ。

ドラゴンボーンって卵生?

 

ニスロク「呪いつつエルドリッチ・ブラスト。」

デヴィルが落とされる。てか今回のニスロクは撃墜数すごい。

アンク「底力。」

DM「アンクにどれだけダメージ入れたと思ってるんだよ。」

アンク「何か?」

 

フラマースのブリムストーン・ヘイルが回復し、ゲルノクが転倒したりもしたが、回復タイム。重傷のヒノが底力したり。

アンクが攻撃外したりしている。

 

DM「プールに落とせばいいんだよ、俺何やってんの。」

今思い出したの?!

ヒノ「じゃあ、暇つぶしに旗立てる!」

旗が立った。(リンゴに見えるが)

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アンク「ゲルノクが挟撃位置に入るのをトリガーにスチールサーペントストライク。」

ゲルノク「挟撃位置に移動。ボルスタリング・ストライク。」

ゲルノク「お、クリット。」

デヴィル全滅……。

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残されたフラマースは……よし、逃げよう!

冒険者の見事な追いすがりによりフラマースは囲まれ、集中攻撃を受ける。

マーノ「これ、交渉してもいいんじゃない。脅すとか。」

ゲルノク「脅す人が今日いない。」

ディッピードロ、脅迫向きの人材だと思われてる……。

DM「フラマースは…普通に移動して逃げる。」

ヒノ「シフトしたらいいんじゃ。」

DM「距離を取れないから勿体無いんだよね。」

フラマースは結局、機会攻撃を受けまくり沈黙。

 

村人は、衛兵の持ってた鍵で開放された。

ニスロク「どこから来た人なのか聞いておこう。」

DM「12人冬越村の村人が囚われたが、ここに囚われている14人のうち、10人は冬越村の人だ。冬越村の残り2人は、ノールの黒牙族に連れていかれてしまった。」

アンク「さあて、どうするか、セーフハウスに戻って、休憩いするか……。あんまり広くないんだよね。」

DM「15フィート×15フィートだから、大体5m×5mくらいか。」

ニスロク「それは、奴隷部屋すぎる。」

悩む冒険者。

アンク「他に見たことのある部屋は?」

DM「無い。」(多分、この部屋は奴隷の在庫部屋だったんだろう。)

アンク「他にどんな生き物を見た?」

DM「ドゥエルガルばっかりだろうね。あと、スパインド・デヴィル。」

小休憩し、結局、残りの部屋も探索してからセーフハウスに引き上げる方針になった。

アンク「遭遇毎は回復してるから、この部屋くらいは探索して帰れるだろう。」

青銅の扉に耳をつける一行。

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DM「炎の轟々と燃える音が聞こえ、ドゥエルガルが誰かを叱責する声が聞こえる。『脆弱』であるとか『怠惰』であるとかそういう言葉が聞こえてくる。」

??「グリマーズール氏族がここまで落ちぶれていなければ、サルーン魔導師団にここまで世話になることはなかったのだ。」

アンク「お、パルデマールいる?いける?」

マーノ「いけるやろ~。」

というところで、今回の冒険は終了。

 

どうでもいいが、サルーン魔導師団は七柱の大広間を取り仕切ってる団体だからね。オロン・トールもサルーン魔導師団だからね。